正しい意思決定をする vs 意思決定を正しくする この違い、わかりますか?

 人は、人と本と仕事から学ぶ。
だから、毎日、人と会い、本を読み、仕事に励む。
刺激的な毎日だ。


 先日、お会いした方から、面白い話を伺った。
こんな話だった。
いわく、正しい意思決定をする、というのと、意思決定を正しくする。その違いは何でしょうか?


さて、この違い、わかりますか?


 その方いわく、正しい意思決定をする、とは、情報を集めるだけ集めて、何とか正解を導こうとすること。意思決定を正しくする、とは、自分が出した答えを正しいものにするよう努力すること。


 まったく同感。学生と社会人の決定的な違いの一つがまさにこれだと思う。
学生たちは、正解があるものとして、考え(最近は自ら「考える」よりネットで「探す」人が多いが)
るが、実は、社会には「正解がない」。


 どれが正しいかわからない、不安な中で自ら選んだ「答え」を正解に近づけるように努力すること。つまり、意思決定を正しくすること、それこそが仕事の醍醐味なんだと思う。


 そんな学校と会社の違い、学生と社会人との違いなどをずっと専門学校で教えてきた。
企業の新入社員研修でもやってきた。
 「こんな話、もっと早く聞きたかった」 そう言われることが多い。


嬉しいような、でも少し複雑な気持ちになる。
 社会に出る前の最後の学校として、大切なことは、学校と企業をつなぐ教育なんだと思う。









コメント

このブログの人気の投稿

自分の頭と心を作ってきたもの

名著「アイデアの作り方」に学ぶ学校の価値とは

桜満開の今、気づいたこと